タロットコレクション 〜ZILLICH TAROT②〜

前回からの続き

今回は大アルカナを何枚かピックアップしてみました。

（左から）

２番の女教皇のカードはウェイト版ですと、

２という数字が示す二極性を白と黒の柱で表現しているのですが、

こちらは光と影というのでしょうか、

見ようによっては太極図のような感じにも見えます。

この表現、とてもツボです。

８番の力のカードは一般的に描かれている

女性がライオンを手懐けているデザインを踏襲していますが、

タイトルが「STRENGTH（力）」ではなく「LUST（欲望）」。

やはりトート版をベースにしているようですね。

９番、隠者は、、、空中浮遊？

ヨガ行者のような感じなのでしょうか。

孤高の老人ということで、

闇の中でカンテラをかざしている絵が多いのですが

こちらは白昼堂々と（笑）。

でも、このシンプルな感じはいいですね。

１３番、死神は、一番好きですねー。

元々、死神のカードってすごく好きなんですよ。

そんなこと言うと引かれるかもしれませんが（笑）。

死神のカードは怖いっていう人も結構いますが、

何かを誕生させるために何かを終わらせる。

そのための痛みならあえて受けましょうって感じで（ってドMかい！）

ある意味出産に似たイメージを持っています。

命をかけて命を産み出す、みたいな。

デザインは、魂を象徴すると言われている蝶を弄んでいるような、

優雅でいて、残酷な雰囲気がします。

背中の羽もなんだかおどろおどろしい感じで。

好きなカードなので、つい感想が長くなってしまいました（汗）。

次の２枚が？？って感じなんですが、

１１番の「ADJUSTMENT（調整）」。これはトート版のタイトルで、

ウェイト版では本来「JUSTICE（正義）」のカード。

これは、トート版準拠かウェイト版準拠のどちらを採用しているかってことで

普通にあり得ることなんです。

で、

２０番はというと、なぜかこのデッキでは「JUSTICE（正義）」のタイトルが付いているんです。

通常ウェイト版では２０番は「JUDGEMENT（審判）」で、

トート版ならば２０番は「THE AEON（永劫）」なんですけど、、、。

２０番がJUSTICEになるって、いままで見たことなかったんで。

うーん謎です。

意味からしても、正義は公正さやバランスを表すのに対し、

審判は再生や復活、解放などを表すので意味がかぶることもないし、

デザインを見ても１１番は天秤を持って正義を図っている法の女神、

２０番は復活のラッパの元で死者が蘇る様子を表した明らかに審判のカード。

ひょっとして印刷ミス？とかって思ったり。

誰かご存知の方がいたら是非教えていただけるとありがたいです。

謎を残しつつ、

次回はラスト、小アルカナ編です。